生活の批評誌

「生活の批評」を集める、大阪を拠点とする雑誌です。

生活の批評ラジオ(仮)第5回のお知らせ

月に一度のお楽しみ、生活の批評ラジオ(仮)のお知らせです。
京都市上京区にあります非実用品店めだかさんの片隅をお借りして、私が話したい誰かをお呼びし60分、ツイキャスを利用した公開生放送でお送りしております。

これまでのアーカイブはこちら:https://twitcasting.tv/seikatsuhihyou/show/

 

8月は喪に服すためにおやすみしましたが、9月はやります。
記念すべき第五回。ゲストは、「海響舎」主宰、編集者の小澤みゆきさんです。

 

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なぜ”ひとり”なのか、なぜ”雑誌”なのか? 
〜『海響』の小澤みゆきさんとしゃべってみる〜

日時:2020年9月13日(日)18時〜19時

ゲスト:小澤みゆきさん(「海響舎」主宰/編集者)

場所:非実用品店めだか(小澤さんはリモート出演)

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『かわいいウルフ』、という同人誌が出るということを初めて知ったのは、小澤さんが本誌を制作中であることを書いたブログを、知り合いの誰かがシェアしていて、それを見た時でした。確か阪急宝塚線石橋駅のホームだったと思います。

ヴァージニア・ウルフについての本が出るようだ、しかもウルフのことを熱烈に愛しているであろう人による個人的な編集で。刊行に向けた熱量はそのブログからも伝わってきて、その数ヶ月後、発売されてから、SNSでメディアで、『かわいいウルフ』はやはりばばっと話題になっていて、増刷のタイミングで急いで本町のtoibooksで購入。開いてみると、愛も、知識も、「同人誌」というものを器にしてこんなにも溢れるものなのかと、仰天しました。本の中にある、いいなあと思える文章や言葉を見つけつつ、同時に冊子全体になにかへの憤りのようなのようなものも走っているように感じ、いやそれは、何かを形にする執念の裏側は前向きな怒りがある、と思いがちな私の深読みかもしれませんが、とにかく引きつけられました。
その後、小澤さんの動向を追いかけていたわけですが。
そこから数ヶ月たち、今年の6月に小澤さんが刊行された『海響一号大恋愛』を購入・拝読した時、「”ひとり”で誰かを巻き込みながら”雑誌”を作っている」という点において、私が作る『生活の批評誌』と、どこか共通点があるような、と同時に興味深い差異があるような気がしました。

この場合の”ひとり”とは、あくまで複数人による編集を前提とした編集部を置かないという意味で(「ひとり」では雑誌はできませんので)、私も小澤さんも、編集の様々な判断を自分ひとりに集中させつつ、それでも誰かとつながりながら雑誌を作っているように思います。規模だったり体裁だったり、もちろん『生活の批評誌』との物理的な違いはあるのですが、お互いどういう必然性で”ひとり”で作っているのか、どういう判断や手法で誰かを巻き込み、コミュニケーションしているのか、また、それが単著でなく、雑多で、多声的な”雑誌”でなければならないのはなぜか。自分の中にわだかまっていたものを含めて、お話してみたいと思いました。小澤さんにはお会いしたことはないけれど、ツイキャスに誘ってみよう!ということで、お願いしたところお引き受けいただき、一時間お付き合いいただきます。

 

当日は、13時〜17時30分ごろまで、めだかにて『生活の批評誌』即売会もやっていますので、ぜひいらしてください。

 

(『大恋愛』の中だと、甘木零「古風な恋の物語」と雪田倫代「海辺の歌と恋」が今は心に残っています。あと、匿名の恋愛のエッセイを読むこのくすぐったい楽しさはなんでしょうね…)