【新刊情報】生活の批評誌no.3「ひとりで無職」
〇新刊情報
表紙イラスト:富田晴 https://twitter.com/tomita_teru
生活の批評誌、新刊できました。
1月20日(日)京都みやこめっせにて開催される京都文学フリマにて販売いたします。
〇生活の批評誌 no.3
特集「ひとりで無職」
無職になるとき、その人には、その人を取り巻く社会には、一体なにが起こっているのだろうか。
労働と納税が義務とされるこの時代、無職はいつも就職に対する「前段階」だ。無職は、”働く前”の過ぎ去るべき過去として、至極簡易に処理される。 働け、なぜ働かないのか、と、周囲や世間、己からの声は絶えない。その一方で、街やSNSには、「働かないでなぜ悪い」と、無職を自由なオルタナティブとする言説があふれている。
開き直った自由でも、労働に追われた絶望でもない、ただゆるぎない確固たる状態として、無職という状態を、捉え、見ることはできないだろうか。
現にこの社会には、大人数が同じ格好でグループで歩いている大通りからも、“すごいひと”が笑いながら歩く隣の通りからも、外れ、たったひとりで、「無職」の小道を歩いている人がいる。誰かが、いつでも、「職業を持っているのが普通」とは別のレイヤーで、ひとりで無職をしているのだ。ただ淡々と。それを、かたちに表したい、と思った。
無職を経験した人、そうでない人、どちらともいえない人、立場も経歴も様々な9人の参加者と送る、無職から”働く”を問い直す、暮らしのブックレット。
ひとりで無職をしているひと同士のゆるやかな共同戦線に、小道への行き方や、小道の歩き方に迷う誰かへの標識になることを祈って。
〇収録作品
佐々木 治己 働かざるもの
梅澤奈央 南国ビーチだと思って無職になったら禅寺だった件
鈴木並木 直感でわかった
編集部コラム① 無職になったら ~失業手当を受け取ろう編~
林絵梨佳 こぼれ落ちた先にも人生は続く
小峰輝久 無職の極北
樫田那美紀 「母」から逃げて、無職になる
編集部コラム② 無職やフリーターはなぜ非難されるの?
nu 帆
編集部コラム③ 社会には無職が「必要」だ?
宮崎夏実 おいしいしごと
楽市楽座 萌 インタビュー 生きる知恵と生きる
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・文学フリマでの販売価格は700円(予定)です。
・「ひとりで無職」の方(自己申告/審査あり)先着3名様に649(ムショク)円の特別価格で販売いたします。
・表紙に特別な加工を施した関係上、全冊手製本です(それゆえ、多少のズレ、かすれ、手作り感などにご容赦ください)。
・第二回京都文学フリマは、文学系の団体が400ブース出展。
きっと大いに楽しめること間違いなし。ぜひともお越しください。
時間:2019年01月20日(日) 11:00〜16:00
場所:京都市勧業館みやこめっせ 1F第二展示場C・D面(京都市・岡崎)